うつ白
先日この本を読み始めた時にSNSにはアップしましたが、読み始めた時も、読み終えた後も
これをシェアせずにはいられない!
という気持ちがひとつも薄れませんでした。
この本で救われる人は決して少なくない。例え自分はうつ病じゃない!と断言出来る人でさえも、考え方の参考に気がするなぁと。
それと同時に、自分はうつ病じゃない!と断言出来る人はどこにも居ないのではないか、とも思えた本でした。
まず僕自身、数年前からうつ病というものに興味関心が生まれまして。
五体満足に生きてきた自分には"弱さに寄り添う"という事がやはり簡単ではない気がしていたのですが、その興味関心を抱いて以降、寄り添う事の大切さというか、身に染みて分かった気がします。
そして、誰もが成り得る病気である。という事も。
身体的に鍛え抜かれたアスリートでさえ成り得るし、五体満足に生きてきた(つもりの)自分でさえも、心の中に何が潜んで居るかは計り知れなかったりするわけで。
何がきっかけでそういう"ボタン"というか"スイッチ"が入るからは分からない。
頑張らな過ぎもどうかと思うけど、頑張り過ぎもやはり、良くないのかなぁと。人それぞれ"キャパ"ってきっとあるんですよね。
それを自分自身が理解してやる事がまず大切で。
何事も、"出来ない"じゃないと思うし、それが"悪い"わけでもなくて。
追いついてないだけだったり、適切なタイミングじゃないだけだったり。
巡り合わせとかって、きっと在るんですよね。
もしある人がうつ病のような病気に突然襲われたとしても、変な話それもきっと必要なタイミングな気がします。そういう信号を体が発したというか。誤解を恐れずに言うならばね。
兎にも角にも、こういう病気は未だ日本では"弱い"とか"甘い"とか"ぬるい"と思われがちなのが現状だと思うので、そういう弱さにも寄り添える社会であれと思うし、「じゃあなぜそんな状況に陥ってしまったのか?」を社会全体に問う世の中になってほしいと思います。
『うつ白』、是非一度読んでみてほしいです。